ヴァースキ・インディクス:古代の新種巨大蛇!
史上最大級の古代ヘビの発見
4700万年前の地層から発見された新種の古代ヘビ「ヴァースキ・インディクス」は、現存するどのヘビよりも大きなサイズであることが明らかになりました。体長は最低11メートルから最大15メートルに及ぶと推定されています。この巨大なヘビは、インド西部グジャラート州のナレディ層で発見された化石に基づいています。
絶滅したマッツォイア科に属する
ヴァースキ・インディクスは、絶滅したマッツォイア科に属しています。この科のヘビは、約1億年存続し、白亜紀から始新世にかけて繁栄しました。発見された椎骨は非常に大きく、太い円筒形の体を持っていたことを示唆しています。
環境との関係
当時のインド亜大陸は孤立した島大陸として存在し、平均気温は28度前後で、非常に暖かかったとされています。この暖かい環境が、大きな体を持つヘビをサポートする要因となっていた可能性が高いです。
収斂進化の事例
ヴァースキ・インディクスは、史上最大級のヘビであるティタノボアと類似しています。これは収斂進化の一例であり、似た環境に適応するために似た形態や行動を進化させる現象を示しています。両者は水中での待ち伏せ型の捕食者として同じ生態的地位を占めていたとされます。
研究の進展と今後の期待
インド工科大学ルールキー校のチームは、このヘビの詳細な食性や繁殖行動についてさらに調査を進める予定です。椎骨に含まれる炭素などの成分分析を通じて、その生態をさらに詳しく解明することを目指しています。
このような巨大な古代生物の発見は、過去の地球の環境や生物多様性の理解を深める貴重な手がかりとなります。ヴァースキ・インディクスの研究は、古生物学だけでなく、気候変動研究にも影響を与える可能性があります。