デイノケイルス:謎多き巨大な手とその異質な肉体の恐竜
日本の恐竜発掘
恐竜の発掘が進む日本。今回注目するのは、長らく謎に包まれていた恐竜、デイノケイルスです。
デイノケイルスの概要
この恐竜の学名は「デイノケイルス・ミリフィクス」で、名前の意味は「尋常ではない恐ろしい手」です。約7000万年前の白亜紀後期、モンゴルのゴビ砂漠に生息していたとされる。
巨大な腕の発見
最初に発見されたのは長さ2.4mの巨大な両腕の化石だけ。しかし、その後の発掘で体長11m、体高5m、体重6.4トンという巨体であることが判明しました。
特異な生態と体型
デイノケイルスは「オルニトミモサウルス」グループに属していましたが、他の同種とは異なる特徴を持っていた。背中には背びれやコブがあり、頭骨には歯がなく、くちばしのような部分が存在していました。さらに、大量の胃石が発見され、草食傾向の強い雑食性であったと考えられています。
盗掘とその後の発見
デイノケイルスの化石の一部は盗掘され、モンゴルから日本へと密輸されました。しかし、ドイツでこれらの化石が見つかり、モンゴルへ返還されました。これにより、デイノケイルスの全体像の再構築が可能となりました。
羽毛の存在
近縁種には羽毛が存在していたため、デイノケイルスも羽毛を持っていたと考えられています。