石炭紀とはどんな時代?|巨大なシダ植物と奇妙な生き物が広がった世界をやさしく解説
石炭紀とはどんな時代だったのか
石炭紀(せきたんき)は、約3億5900万年前から約2億9900万年前まで続いた地質時代です。
この時代は「古生代」と呼ばれる大きな時代の後半に位置しています。
名前のとおり、この時代には現在の石炭のもとになる植物が大量に生まれました。
そして石炭紀の世界には、現代では想像できないような生き物たちが暮らしていました。
- 巨大なシダ植物の森
- 翼幅70cmを超える巨大トンボ
- 奇妙な姿の両生類
- 最初期の爬虫類
まるで異世界のような環境が広がっていたのが石炭紀です。
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世界を覆っていた巨大なシダ植物の森
石炭紀の地球には、広大な湿地と森林が広がっていました。
その森を作っていたのは、現代のような木ではありません。
主役だったのは巨大なシダ植物です。
当時の植物には次のような種類がありました。
- ヒカゲノカズラ類
- トクサ類
- 巨大なシダ植物
中には高さ30メートル以上になる植物もあり、湿地帯に巨大な森を作っていました。
これらの植物が枯れて地中に埋まり、長い時間をかけて圧縮されることで、現在の石炭が作られました。
つまり石炭紀は、地球のエネルギー資源を生み出した時代とも言えるのです。
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巨大昆虫が生まれた理由
石炭紀の生き物の中で特に有名なのが、巨大な昆虫です。
代表的な例として、翼を広げると70センチ以上になる
メガネウラという巨大トンボが知られています。
では、なぜ昆虫がここまで巨大化したのでしょうか。
その理由の一つは、大気中の酸素濃度です。
石炭紀の地球では、酸素濃度が現在よりもかなり高かったと考えられています。
昆虫は体の構造上、酸素が多い環境の方が大きく成長できます。
そのため石炭紀では、
現代では考えられないサイズの昆虫が存在していたのです。
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陸上に進出した脊椎動物
石炭紀は、脊椎動物の進化にとっても重要な時代でした。
この頃、魚から進化した両生類が大きく繁栄しました。
湿地の多い環境は、両生類にとって理想的な場所だったのです。
さらにこの時代には、両生類から進化した
初期の爬虫類も登場しました。
爬虫類は卵を殻で守ることができるため、水辺に依存せず生活できます。
この進化は後に、
- 恐竜
- 鳥類
- 哺乳類
などにつながっていく、大きな転換点でした。
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石炭紀は「生命の可能性が広がった時代」
石炭紀は、単に植物が多かった時代ではありません。
この時代には、
- 巨大な森林
- 巨大昆虫
- 両生類の繁栄
- 爬虫類の誕生
といった大きな変化が起きました。
つまり石炭紀は、陸上の生態系が本格的に広がった時代だったのです。
この時代の進化がなければ、その後に登場する恐竜や哺乳類の世界も存在しなかったかもしれません。
石炭紀は、現在の地球の生態系を作る重要な土台となった時代なのです。